やよいん『みらい塾』

これからの時代を生き抜く力を子ども達に!

日本人は100点を目指しすぎて上手くいかない

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本の学校では

作文、論文を清書書きして提出する文化がある。

 

下書きをして、清書をする。

あまり疑問にも思わずみんなやってきていることだと思う。

 

書いて消して、書いて消してをくりかえした作文であろうが

きれいに書き直した作文だろうが

内容は全く一緒なのにも関わらず

なぜ日本は、きれいに書き直して提出する習慣があるのか。

海外からすると、とても不思議なんだそうです。

 

 

 

なぜ清書するの?

 

みなさん、何て答えます?・・・

 

 

 

 

日本人は

グッドイナッフを考えない。

 

グッドイナッフ good enough

「必要十分である」

と、解釈しましょう。

 

 

先ほどの作文の話に戻りますが

書いてある内容を理解しようとするならば

下書きを読んでも十分

事が足りるわけなんです。

 

字の美しさ

紙の白さ

それらを求めるから清書するんでしょうが

結果どうかということを考えると

実はあまり意味の無いことをしてきているのかもしれないんです。

 

 

 

清書すること

これを突き詰めて考えてみると

100点を取ろうとする努力なんじゃないかな。

 

これに対して

グッドイナッフの考え方は

80点を取る努力なんです。

 

80点から100点に持って行こうとすると

ものすごい努力が必要になってくるんです。

いろんな角度から想定して

どこから指摘があっても答えられる

どこから見ても美しい

誰が見ても完璧だ

そこまで仕上げる努力となると

相当の時間とエネルギーが必要になってきます。

 

勉強なら

100点を取るために

教科書の隅から隅まで全て覚えて

応用も完璧にこなす

そんなイメージですよね。

 

100点を取るには相当の努力もいるし

そのためにはセンスも必要になってくる

これって本当に難しい事です。

 

80点というのは

努力さえすれば取れるラインなんじゃないかな。

 

80点から100点まで上げる努力は

0点から80点まで上げる努力の何倍も大変なんです。

 

当然80点より100点のほうがいいんですけど

人生において

1つのことを100点にする時間とエネルギーを考えたら

80点のものをいくつも作れるんです。

その方が生きる力がつくんじゃないかと思うんです。

 

基本的には80点を目指す

その中で100点も求められることもあるかもしれない

そこは挑戦してみる

そのほうが自分の人間としての深みも増すんじゃないかな。

 

 

たとえば仕事だったり

趣味で依頼されたことだったり

まず70点、80点の段階で一度これでいいか

上司なり相手に聞いてみる。

それで十分なのかもしれないし

勝手に100点を狙いにいって相手の求めてるものと

かけ離れていたら

それで怒られたりでもしたら

めちゃくちゃ悔しいですし

時間とエネルギーがそれこそ無駄なわけです。

 

本当に大切なのは相手が何を求めているか

そこを知ることが一番必要なんですよね

 

家事、育児、仕事、趣味

人生にはたくさんのやるべきことがあります。

 

100点を求める

何でもやりこなさなきゃとエネルギーを使う

結果50点にも満たない…なんてこともありえるわけです。

そして出来なかった自分を責める

こんな悪循環に

はまってませんか?

 

 

グッドイナッフという水準を意識して

自分の持っている時間とエネルギーを

より大切に考えることを

一度してみてくださいね。