自分の中に住みついた他人
「日本人の6割が生きづらさを感じながら生きている」
ある雑誌の記事の見出し。
ずっとずっと前から、それは始まっているんだよね。
他人の生き方を自分が選択してることすら気づかないで、日々が過ぎていく。
親子関係、小学校での人間関係。
自分が出せなくなってしまった、様々な出来事。
お母さんに
「お父さんみたいな人にはならないでね」
と、小さいころから呪いのように聞かされていた男の子は、お母さんを悲しませないように一生懸命に勉強をして良い成績を取り、良い大学へ就職先へと進んでいくが、ふと思う…自分はどこにいるのか…どうしてこんなに人に合わせてしまうのか、そんなことを感じたり、
小学校のときにいじめにあった子は、ありのままの自分でいるとみんなに嫌われるから本当の気持ちは隠して当たり障りのない存在として生きていく
でもふと思う…どうしてこんなに気持ちが晴れないんだろう…
自分でないものを、自分だと信じて生きていく。
親の教えを進むことが正しい自分の生き方だと信じて生きていく。
信じてるけど、いつも何かがひっかかってる…これは何?
そう、それは他人。
自分の中に住み着いた他人。
お母さん、お友達、先生…
「ほんとうは、やりたくないっていいたいんだ」
「でも、お母さんがそうしないと立派な大人になれないっていうんだ」
「お母さんを悲しませたくないから、立派な大人にならなくちゃ、だからやりたくないっていわないで我慢するんだ」
お母さんが住み着いている。
選択を迫られたとき、自分の「こうしたい」よりもお母さんの望む方を選択する。
だから生きづらくなっていく。
他人の人生を選んでいるから。
本当の自分を選んでないから。
だから、自分の中に違和感を感じる。
いつも他人に意識がある状態。
自分の中が常に空っぽ。
本当の自分が誰だかわからない。
それは自己肯定感を失ってるから。
自分の生き方ができない原因だよ。